山中伸弥による新型コロナウイルス情報発信

サンフランシスコ

カリフォルニア大学 全教職員と学生にインフルエンザワクチン接種を義務化(8月23日)

私はカリフォルニア大学サンフランシスコ校の教授も兼務しています。大学からの下記の通知が来ました。40万人以上の教職員と学生の全員にインフルエンザワクチン接種を義務化する通知です。来る秋冬シーズンにインフルエンザ患者が増加し、新型コロナウイルスと共に医療現場がひっ迫することが懸念されるからです。日本でも秋からインフルエンザワクチンの接種希望が例年より増加する可能性があります。一方で、新型コロナウイルスを恐れて受診を控え、インフルエンザワクチン接種を受けない方も多いかもしれません。高齢者等、リスクの高い方が安心してインフルエンザワクチン接種を受けることのできる体制整備が必要です。

Date: August 21, 2020 at 04:55:43 GMT+9
Subject: Mandatory UC-wide Flu Vaccination

Dear UCSF Community,

The UC Office of the President has issued an order requiring every member of the UC community to receive an influenza vaccine this fall. This means that all UCSF community members, across the campus and UCSF Health, will be required to receive a flu shot this year, whether you are working remotely or on site.

UCSF supports this important action as it will help protect our community and reduce the potential of overwhelming hospitals and health systems with both influenza and COVID-19 cases this fall and winter.

At UCSF, we will be implementing our flu shot campaign starting September 1 to help meet UCOP’s vaccination deadline of November 1. This campaign will include 140 flu clinics across UCSF, as well as 170 flu deputies within our health system to provide free vaccines to their colleagues.  In addition, UCSF Health and a number of community partners will be providing flu vaccines to our patients.

In the coming weeks, we will provide additional details on where and how to receive flu shots through UCSF, as well as other information on exemptions. For now, please visit the flu page on the COVID-19 website to learn more.

Getting your flu vaccination this year is particularly important.  As the world struggles to manage COVID-19, this year’s flu season has the potential to compound the pressure on hospitals and health systems, and cause unnecessary illness and suffering.

Thank you for your attention to this important matter, and for doing your part to help keep all of our communities healthy and safe.


Sincerely,

Josh

Josh Adler, MD
Chief Clinical Officer, UCSF Health
Vice Dean, Clinical Affairs, UCSF School of Medicine

サンフランシスコとニューヨーク アメリカ東西海岸の運命を決めたのは何か?(4月2日)

私のアメリカでの活動の場、サンフランシスコ。3月中旬から自宅待機となっております。これまでのところ、ニューヨークのような大変な状況にはなっていません。サンフランシスコの状況について、カリフォルニア大学サンフランシスコ校で小児心臓胸部外科医として活躍しておられる佐野俊二教授から情報を頂きました。

(以下、佐野先生からの情報)

サンフランシスコはブリード市長が225日に感染患者さんが出ていない時点で非常事態宣言を出しました。サンフランシスコには全米1のチャイナタウンがありますから、必ず感染が拡がると言う事で市長がいち早く注意勧告をした訳です。その時点でアメリカ中が驚きました。カリフォルニア州は34日、ニューヨークは312日に非常事態宣言を出しました。これは自粛ですから、強制権はありません。UCSF  はこの時点で国内の飛行機搭乗も学会出席も禁止しました。
その後も感染者が増加した316日にサンフランシスコ市は外出禁止令を出しました。この時のサンフランシスコでの感染者は40人です。カリフォルニア州は19日、ニューヨークは20 日に外出禁止令を出しました。この時のニューヨークの感染者数は4000人を超えていました。これは強制権があり、レストラン、ジム、てんぽは全て禁止。10人以上集まる事も禁止。Google,Apple,Facebookなども仕事は殆ど家からのインターネットを使った方式に変わり、スーパーマーケット、薬局、病院などを除いて全て閉鎖されましたが、散歩、ジョギングなどは自由なので、皆さん離れ離れで歩いたり、走ったりされてます。
この初動の違いが、今のサンフランシスコとニューヨークの違いを表しています。42日時点でサンフランシスコは500人の感染。入院患者60.7人の死亡。ニューヨークは感染者5万人で、入院患者12,000人、死亡1900人近くです。この初期初動の早さがにかとの大きな違いです。
また、現在は年寄りを守る事が大事なので、スーパーマーケットは65歳以上だと開店の1時間前に入り、買い物ができます。65歳以下の人は1時間待って入れますが、入店の人数制限がありますから、入り口で入れる人数をコントロールしています。また、待っている人は、2メートル以上離れないといけません。レストランはtake outは許可されているので、皆さんtake outを利用し、潰れると心配していたレストランもtakeoutで生き返ったようです。
対応が早かったサンフランシスコでも500 人の感染者が出ていますが、入院患者は60.死亡は7人です。新規患者は2030 人ですから、医療崩壊を起こしていません。ニューヨークは多くの人が死亡していますが、これは医療崩壊を起こしているからだと思います。、テレビで日本の死亡は少ないと言ってましたが、サンフランシスコは500 人の感染者で死亡7人ですから、日本より重症者、死亡率は少ないです。東京も医療崩壊を起こせば死亡は増加します。日本人だけが重症例が少ない、死亡が少ないという事は有り得ません。また、市は3.5万人いる路上生活者に簡易住所を作り、これらの人を感染が収まるまで個室に収容しています。これも対応は非常に早かったです。これらの事も医療崩壊を起こしていない理由の1つでしょう。
イタリアは入院患者が多過ぎ、対応する十分な人工呼吸器が無いので、70歳以上の人は、人工呼吸器を付けないか、泣く泣く取り外すそうです。こうなると死亡は圧倒的に増えます。医療の質、民族の違いなどウイルスには関係ありません。
UCSF  では緊急手術以外は出来ませんし、手術患者は全員ウイルス感染のチェックをして、感染の有無を確認します。マスクはN95と通常の手術マスク両方をしないといけません。全ての人が病院入り口でチェックされます。
日本のテレビで多くの人が電車で出勤したり、カラオケやライブ、バーに行っているのを見ると日本人は何とのんびりしてるのだろうと思います。
また、アメリカ政府は年収75000ドル(800万円くらい)以下の家庭に大人1人に12万、子供に6万円の現金を渡すことを決定、今月から配布するという事ですから、子供1人いる家庭だと12+12+630 万円の現金がもらえます。これも複雑な制限をつけたり、お肉券などと信じられない事を言っている日本とは大きく異なります。国民に渡す現金だけでこれだけです。会社や店などにはこれとは別に補償をするようで、これは100200兆円と言われています。これも日本とは桁が違います。これだけすればコロナウイルス騒動の為に自殺する人も少ないでしょう。

前回の間違い点を修正しました。

ニューヨークは完全に医療崩壊しています。東京も感染者が増加して来たのを見て心配しています。
東京がそうならないよう願っています。
自分が感染しないことも大切ですが、人に感染を移さないことはもっと大切です。
桜は来年も咲きます。
人の命は地球より重いはずです。
Stay home and be safe!

 Shunji Sano, M.D.PhD.

Professor of Surgery

サンフランシスコとニューヨークの比較
PAGE TOP