山中伸弥による新型コロナウイルス情報発信

ワクチン接種が拡がった後の対策は?

ワクチン接種が拡がった後の対策は?

日本で接種が開始されたファイザー社のワクチンは、新型コロナウイルスの感染や発症を90%以上防ぐ効果が報告されています。しかし、ワクチン接種後も、マスクや3密を避けるといった対策は必要と考えられています。

私が所属する米国カリフォルニア州サンフランシスコのグラッドストーン研究所では、昨年の3月以降、対面の会議や、屋内での飲食は禁止され、実験室も人の数を50%以下(感染が拡大した時は25%以下)に制限してきました。しかし、90%以上の所員がワクチン接種を終了したことにより、少人数での対面の会議を再開する方向で議論が進んでいます。しかし、マスク(KN95もしくは不織布)とソーシャルディスタンスは必須ですし、屋内の飲食は禁止のままです。
またグラッドストーン研究所では無作為のPCR検査を行っていますが、今日(4月22日)、一人の感染者が確認されたとの連絡がありました。この人は、今年の2月にワクチン接種を完了していました。ワクチンは効果が高いものの、感染を完全に防ぐものではないという事を再認識させられました。

なおアメリカでは、ワクチンの接種は図のような小さな紙(CDCが発行)に手書きで記録されています。あえてデジタル化せず、ワクチン接種のスピードを重視していることがわかります。またこの用紙には4回分の記入欄があります。近い将来、追加接種が必要なことを予想していることがうかがえます。
図 アメリカCDCのワクチン接種記録用紙
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