科学情報発信の難しさ
下記で解説しているように、科学情報の信頼度には大きな幅があります。このホームページでは、新型コロナウイルスに関する情報を、その信頼度を含めて発信するように心がけています。しかし、実際には非常に難しい作業です。
イギリス政府は、ワクチンのデルタ変異ウイルスに対する効果に関する情報をその信頼度と共に発信し、毎週更新しています。情報の信頼度を表のように色分けして示しています。
同国は日本と同じ3種類のワクチンを使用しています。2022年7月7日の報告によると、オミクロン株に対するワクチンの効果について、ファイザーやモデルナ社製ワクチンの3回目接種後3ヶ月以内においては、発症や入院の抑制効果について中程度の確からしさで認められているとしています(表1)。イギリスでは軽症では入院しません。ファイザー社製ワクチンについては、3回目接種の3から6ヶ月において、発症予防効果は低下するものの、入院については高い予防効果が維持されることが中程度の確からしさで認められるとしています。
4回目接種については、接種後3カ月以内において、3回のみ接種と比べて感染、発症、入院のいずれも半分程度に抑制する効果が報告されているが、さらなる証拠が必要としています(表2)。
情報の信頼度を色分けして示す同国の方法は、科学情報発信を行う上で大いに参考になります。
イギリス政府は、ワクチンのデルタ変異ウイルスに対する効果に関する情報をその信頼度と共に発信し、毎週更新しています。情報の信頼度を表のように色分けして示しています。
同国は日本と同じ3種類のワクチンを使用しています。2022年7月7日の報告によると、オミクロン株に対するワクチンの効果について、ファイザーやモデルナ社製ワクチンの3回目接種後3ヶ月以内においては、発症や入院の抑制効果について中程度の確からしさで認められているとしています(表1)。イギリスでは軽症では入院しません。ファイザー社製ワクチンについては、3回目接種の3から6ヶ月において、発症予防効果は低下するものの、入院については高い予防効果が維持されることが中程度の確からしさで認められるとしています。
4回目接種については、接種後3カ月以内において、3回のみ接種と比べて感染、発症、入院のいずれも半分程度に抑制する効果が報告されているが、さらなる証拠が必要としています(表2)。
情報の信頼度を色分けして示す同国の方法は、科学情報発信を行う上で大いに参考になります。